今日で10年経ったなんて、なんだか信じられない。
あの日朝、ものすごい揺れで目を覚ました。すでに母は玄関で逃げ口を確保、玄関ドアにしがみついていたらしい。
私はあまりの揺れに動く事もできず、机にしがみついていた。
ものすごく長い揺れがおさまっても、身体がまだ揺れを感じているような気持ち悪さが残った。
そして家族全員が集まった。手がかすかに震えていた。
あの揺れの中、父は一人布団の中でじっとしていたのにはあきれた。
でも今考えると腰が抜けていたのかも(笑)
あのすごい揺れでは相当な震度だろうと、テレビをつけた。
最初はあまりわからなかった。
死者不明者の速報もあまり流れず、ここが11階だから、激しく感じただけだったのかとさえ思ったのだが・・・時間が経つにつれ、だんだん悲惨な状況が見えてきた。
ニュースが流れるたびに死者の数が増える。
電車はもちろんすべて止まっている。
揺れがおさまった直後には通じた電話は、しばらくすると全くつながらなくなった。
呆然とテレビの前にいた私をまだはっきり覚えている。
新潟、そしてインド・スマトラ沖の大地震。
あらゆるところで犠牲になった方の鎮魂を祈ります。
どうか安らかに。
そして残された方の生活の安定と心の平安を祈ります。
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